岡山市北区 北長瀬の内科 腎臓内科 のなか内科腎診療所|透析

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湿潤療法について

湿潤療法とは

すり傷や切り傷、あるいはやけどなど、ケガをして病院を受診した際、消毒がしみて痛かったり、ガーゼがくっついて交換する時にはがすのが痛かったり、痛みに耐えながら治療した経験はありませんか?

湿潤療法(しつじゅんりょうほう)とは、傷やケガを、乾燥させるのではなく湿潤状態を保って治す治療法のことです。

消毒とガーゼの治療との違い

消毒とガーゼの治療では傷を乾燥させた結果かさぶたが作られ、かさぶたの下で新しい皮膚ができてきて傷がふさがります。しかしガーゼ交換など痛みを伴うことも多くあります。

日本ではここ20年ほどで湿潤治療の考え方や方法が広まり、薬局やドラッグストアで傷にくっつかず潤い(うるおい)状態を保つ創傷被覆材が簡単に買えるようになりました。創傷被覆材がいわばかさぶたの代わりとなり、新しい皮膚ができてきます。

皮膚が新しく作られるためには、傷から染み出す浸出液(しんしゅつえき)が鍵となります。浸出液の中には、細胞成長因子やサイトカイン、白血球などが含まれており、新しい皮膚細胞を作る元になります。この浸出液を傷にとどめておき、傷の修復を促進させるのが湿潤療法の考え方です。

一番の違いは、痛くない治療ということです。

湿潤療法はなぜ痛くない?

傷が乾燥し浸出液が失われると、傷表面のバリアがなくなるため空気に触れて痛み刺激となります。湿潤療法では、傷が乾燥しないため、痛みがありません。また、適切な被覆材は傷とくっつかないので、はがす時に痛みがありません。

消毒は成長因子やサイトカインを壊す作用があるため、消毒もしません。

もしも湿潤療法中に痛みが出てきた場合には、傷の感染が考えられます。皮膚が赤くなったり、腫れたり、熱く感じるような症状がある場合です。膿が出ることもあります。

傷を感染させないために

傷が感染する原因には、浸出液が不適切に傷の奥にたまっている状態を放置した場合で、これをドレナージ不良と言います。

傷が乾燥してかさぶたができた時、切り傷、すり傷など皮膚表面のケガであればドレナージ不良の心配は無いですが、低温やけどや深い傷の場合は、かさぶたの奥に浸出液が溜まって感染してしまうことがあります。

傷の中でも猫に噛まれた傷は要注意で、猫の歯は犬と比べて尖っており、見た目の傷よりも深いところまで皮膚の奥に食い込んでいます。猫の口の雑菌とともに皮膚の奥に浸出液がたまってしまうと、皮膚の奥で感染を起こします。感染を予防するために、中の液体を外に排出する(これをドレナージと呼ぶ)処置が有効です。

湿潤療法では傷の表面は浸出液が覆っており、乾燥を防ぐことでかさぶたができないため、ドレナージ不良になる危険性が低く、同時に傷の治り具合をよく観察することもできます。

どの創傷被覆材を使う?

浸出液の量は、最初は多く、傷が治るにつれて徐々に少なくなってきます。

創傷被覆材の種類は色々とありますが、浸出液が多い時は、吸収力が高い厚めの被覆材、浸出液が少なくなってきたら吸収力が少なく動きを妨げない薄い被覆材、というように、浸出液の量に応じてうまく使い分けをする必要があります。

湿潤療法で病院にはどれくらい通う?

湿潤療法は難しい治療ではありません。基本的には1日1回、傷を流水で洗ってきれいにし、創傷被覆材を交換する方法です。浸出液の量が多い最初の時期は、1日2、3回交換する必要があるかもしれません。ご自分、あるいはご家族が傷を洗って創傷被覆材の張り替えができれば、毎日通院する必要はありません。傷の状態に応じて、通院頻度が決まります。

初診の次の日は、受診して状態を見させてもらうことが多いですが、それからは数日おき、あるいは1週間後の診察となります。

湿潤療法の医療費は?

医療費については保険診療です。湿潤療法だからといって特別な保険点数があるわけではなく傷を縫ったり時には切除したりする外傷治療と同様です。自己負担割合に応じて処置費用をご負担頂きます。

治療に必要な創傷被覆材は保険診療で提供できるものも一部ありますが、多くは自費購入(院内販売、あるいは楽天市場、Amazonなどの通販サイト利用)して頂きます。

湿潤療法をさらに知りたい方へ

この治療法は褥瘡(じょくそう:床ずれ)に対して鳥谷部先生が考案されたラップ療法と並び、夏井先生がケガ・やけどなど外傷への湿潤療法として治療法を全国に広めてこられました。夏井先生のHP 新しい創傷治療では数多くの症例の治療経過写真が載せられており湿潤療法の有用性を証明しています。またここに書いたことよりもさらに詳しい内容が記述されています。

当院は、なつい式湿潤療法®を行える診療所です

当院院長は夏井先生のHPで得た知識で傷の患者さんを治療し、また夏井先生の傷の外来を見学してきました。外来でもプライベートでも湿潤療法を実践しています。

消毒・ガーゼを使わず痛くない、なつい式湿潤療法®を行っていますので、傷ややけどでお困りの際はご相談ください。

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